2010/04/28

路地裏



こっちへ進もうと、足跡を追ってここまで歩いてきたのに。
射し込んでいた陽は、雲に隠れたままで、雨まで降り出しそうな空。
街角ですれ違う人と同じように、流れるように消えてしまっても気づかない。
目に映らない姿のことなんて、初めから知ってないんだから。
それとも、気づかないフリをして横目で流しているのなら、ただそれだけのことなんでしょう。
後になればなるほど、世界は手の届かないところまで大きくなって、足下で鳴いてた猫の事なんて、思い出の片隅にも残らないのかも。
そうなるまえに、連れ出して。

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